お家の進路相談所スタッフブログ

住宅工事、間違った場所に桝を設置。

2017/2/11

 

昨日、弊社社屋のお隣の店舗の水道管から漏水が発生、地面の舗装部分の継ぎ目から水道水が大量に湧き出ました。

 

原因は恐らく大型の車両が、排水桝などが集中して埋設されている箇所のうえでハンドルを切るなどし、大きな荷重かけ、地面下の水道管が耐えられなくなり断裂したのだと思われます。以前から舗装が割れ傷んでいたので、壊れることを心配していたのですが、案の定ダメだったようです。

 

起こるべくして起きた事故なのですが、このような事故は戸建住宅でも頻繁に起きています。出来上がった新築住宅の駐車場でタイヤが通行する場所なのに、排水桝や水道メーターなどが配置され、蓋が割れたり陥没したりしている事例が散見されます。

 

見た目にも美しくはなく、どうしてこんな場所に配置してしまったのか逆に不思議なのですが、「ここはダメでしょ。」という場所に桝が設置されています。そうなってしまった理由は単純で施工者が「何も考えていない。」からです。

 

設置してはいけない場所に桝などを設置してしまうのは、屋外給排水工事をするときに、外構工事の予定が決まっていないからであり、どこに桝などを設置すると問題になるのかわからないので、何も考えずに施工者の都合の良い場所に設置してしまうのです。

 

せめて経験豊富な現場監督が付いていれば、極力問題の起きにくい場所に指示するか、設計者や施主に確認を取るのですが、問題意識の無い監督や施工業者だと後のことなどまるで考えず、テキトーに施工してしまうのでチンプンカンプンなことになってしまうのです。

 

ただし発注者側(施主)にも責任がないわけではありません。建築会社は決められた期間で工事を終了させる責任もあるので、決まっていないことに合わせて工事を進めるわけにもいかないこともあります。せめて概ねでも良いので外構計画を伝えるなどし、施工者へ注意を促すことも必要です。

 

根本的な原因は建築会社が契約を急ぐあまり、外構工事の打ち合わせなどが後回しになり、情報が未完全なまま現場に渡されることです。施主としては外構工事の内容を決めておかないと、そのような問題が起きるとは思いもしないのですが、建築工事が始まってしまうとそこへ意識が向いてしまうので、急かされない限り外構工事への興味がわきません、そして最後になって問題が発覚するのです。

 

常識的な考えを持った現場監督であれば、決して起きない問題だと思うのですが、間違った配管がされた現場が無くならない現状を見ると、建築業界の人出不足はまだまだ深刻なのでしょう。

 

 

 

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