お家の進路相談所スタッフブログ

子パンダに学ぶ、やさしい住まい。


 


 


上野動物園のパンダの赤ちゃんはかわいそうな結果になってしまいましたね。子パンダが無事に育つ確率は1/5だそうですから、もともと難しかったのを期待しすぎてしまったのかもしれませんが、明るい話題が少ない時勢に残念です。


 


 子パンダの死因は窒息からの肺炎だそうですが、人間の場合、実は家庭内事故での死亡原因の第1位も窒息(誤飲その他)です。窒息は住まいの作り方で防ぐことは難しいですが、理由の第2位の『浴室での事故』は、工夫次第である程度は防げるかもしれません。


 


浴室での死亡事故の原因の大半は“ヒートショック”が引き起こしていると考えられています。ヒートショックとは急激な温度変化によって、身体の調子が崩れることをいいます。



 身の回りの温度が急に変わると、血管が伸縮して血圧が急激に変動したり、脈拍が速くなったりすることです。寒いところから暑いところへの移動に伴うものと、暑いところから寒いところへの移動に伴うものがありますが、一般的に両方を含めてヒートショックといっています。



 住宅内では冬期に暖房の効いた居間から、寒い脱衣室や浴室から熱い浴槽に入るときなどに起こりやすいようです。高齢者の場合には脳梗塞や脳出血など深刻な事故につながることもあり、冬場に多い高齢者のトイレや浴室での転倒の原因ともいわれています。


 


対策としては、各部屋の温度差を少なくすることで、脱衣室や浴室の暖房化が有効だと考えられています。脱衣室を暖房するとヒートショックの可能性は1/10に減ると言うデータもあるそうです。


 


年齢の若いうちは「そんなこと感じたことは無いから関係ない。」と思われるかもしれませんが、いざ欲しいと思っても、狭い脱衣室内に、置型の暖房機を設置するにはスペースに無理がありますし、下手をすれば火災の原因にもなりかねませんので危険です。


 


お薦めは、洗面脱衣室へのエアコンの設置です。小型のエアコンは随分値段も下がりましたし、長時間使用するわけではないので電気代もさほど気になりません。また、カビ対処の機能(除湿など)のついたエアコンにすれば、洗面脱衣室のカビ対策も同時にできますので一石二鳥です。


 


 


 


お年寄りにやさしい家を作ることは、将来の自分にやさしい家を作ることに繋がります。


 


 


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