お家の進路相談所スタッフブログ

“賃貸”か“購入”か?

先日のセミナーに参加していただいたお客様の中に“賃貸”か“購入”で迷って見える方がいらっしゃいました。この選択については様々な意見がありますが、日本全国で考えるのか、地域限定で考えるのか、一戸建てなのか、マンションなのか、前提条件でまったく違ってしまいます。そもそも大きなくくりで比較するのがナンセンスのような気がします。

 

例えばマンションで考えてみましょう、10階建て全50(ワンフロア―5)のようなこの地方では一般的なマンションとして、角部屋ではない隣り合わせで、同一の間取りのマンションの2室を、一方は購入、一方は賃貸した場合を比較すると、まず、税金や保険などの面は一見すると賃貸の方が有利に考えられがちですが、大家さんが支払っているのを賃借人は間接的に家賃の一部で支払う訳であり、決して負担しないわけではありません。さらには賃貸の場合は、大家は収益を期待するのでその分は単純に上乗せになります、単純に貸し付けるのに必要な費用の10%程度(つまり1割増しということ)でしょう。

 

購入の場合は、住宅ローンを組む人の方が多いでしょうからその分の金利が必要になります。では賃貸の場合はどうでしょう?マンションを投資物件として賃貸に出す人も当然融資を受けることが多いですし、その場合の金利は住宅ローンの金利より高くなることの方が多いです、よって「金利」についても賃貸の方が不利です。

 

同条件の建物で同じ時期から入居し、生涯住み続ける前提の場合はこのような結果になるでしょうが(無論、反論のある方もいらっしゃると思いますが)、一戸建ての場合、特に注文住宅の場合、状況は全く違いますので別の機会にさせていただきます。

 

比較とは優劣をつけることだと思いますが、もともと“購入”の反対は“売却”ですし、“賃貸”の反対は“賃借”ですからこの問題は比較することすら無理があると思います。それでもあえて比較するのであれば“購入”派は自分で買って自分に貸すというふうにシミュレーションすれば合点がいくかもしれませんね。

 

経済的な合理性は結論を出せるかもしれませんが、“住まい”にはそれ以外の価値があります、大事なのは「どんな家に住むのかではなく、そこにどんな思い出を積み上げることができるか」でしょう。

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