お家の進路相談所スタッフブログ

宮城県七ヶ浜より帰ってまいりました。

宮城県にお邪魔している間の私は、衝撃の大きさに、自分が


自分で無くなっていたかもしれません、普段はこんなにセンチ


メンタルではないと思うのですが、歳のせいとして言い訳して


おきます。


宮城県にお邪魔する前の私は大変な誤解をしていました、


震災から既に半年が経過し、瓦礫の撤去やライフラインの


復旧などはそうとう進み、被災者の方も普通の生活を再開し


始めているのではないかという誤解です。


直接の津波の被害に遭われた地域に、私が乗車していた


バスが入りはじめた頃にやっと自分が大きな誤解をしていた


ことに気づきました、車窓に映る現状を見ている同乗者の


方々も皆無口になり、同じ思いだったのかもしれません。


まず、自分の考えの浅はかさを恥じなければいけないのは


「瓦礫」です、大量に流され、山積みになっている塊の映像を


見てあれは「瓦礫」だと思っていました、でもその地に立ち、


地面を掘りはじめてから初めてこれは「瓦礫」ではなく、その


場所で生活していた人々の「生きていた証」であり、決してゴ


ミではありません。被災者の方にとっては大切な記憶の一部


が、今でも大量に泥のような形に姿を変えて堆積しているだ


けなのです。


短い時間でしたが、仮設住宅にお住まいの方と直接お話を


させていただく機会がありました、想像したものよりもとても小


さく窮屈な感じの仮設住宅で、その方の元のお住まいのある


地域は、いつになったら戻れるのか現状ではまったく目途が


立たない状況であること、そもそも戻ることが可能なのか、戻


ることを世間は許してくれるのか、被災者の方々も考え方は


様々であり、一枚岩にはなりえないそうです。


形あるものを元に戻すのは、時間と経済的事情が成り立て


ば可能でしょう、でも人の心の課題は、お金や時間だけでは


解決するのは難しいでしょう、長い目の支援が必要だと感じ


ます。




新聞・テレビやWebなどの写真や映像などはインパクトが強


く、直接惨状を伝えてくれるものでもありますが、一方では私


たちに勝手な“先入観”や“思い込み”を与えられてしまってい


ることを痛感しました。

 常に自分で考えて行動をする大切さ、価値観の違いを受容


する幅広さ、仕事にも普段の生活にも通じるこういったことが


まだまだ自分には足りないなぁと反省しています。



「何かしたい」という半ば、自己満足で参加せていただいたボ

ランティアツアーでしたが、勇気を持っていえば「何もしない」

という選択肢だって「あり」だと思います、さらに言えば、“足

を引っ張る行為”さえしなければそれで良いのだと思います、

ヤジの応酬に明け暮れるどこかの国会の風景をみると“足

を引っ張るのだけはやめてくれ”と言ってやりたくなります、

子供には見せられるものでは無いですね、なんだか学級崩

壊した小学生のクラスのようです。

気持ちを切り替えて、明日からまたお仕事頑張ります。

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