杭偽装問題は他人事ではない。
2015/11/7
このところ憂鬱なニュースが続いています。
VW・東洋ゴム・旭化成建材・JA全農などの最近話題になった会社に共通するのは、「顧客を騙す。」ことです。
施工ミスや異物混入などは人的原因(従業員個人の問題)もあるので完全になくすことは難しいことかもしれませんが、初めから悪意をもって利益を得ようとしていることからして特に悪質です。
旭化成建材(三井住友建設や三井不動産レジデンシャルも同じ穴のムジナです)の問題も、当初はただ一人の現場担当者の責任で済ませようとしていましたが、簡単に化けの皮が剥がれ、組織的且つ継続的で悪質な犯罪であることが明らかになりつつあります(この問題はさらに広がっていくことでしょう)。
VW・東洋ゴム・旭化成建材・JA全農などに共通するのは「悪いことをしているつもりはなかった。」という当事者意識です。顧客から見れば大問題なのに、専門的な知識がなければ問題の発覚する可能性は低いだろうという考えから「露見しなければよし。」という姑息な思考に向かうのでしょう。
残念なことに建築の現場では悪習慣から抜けきらず、低品質な施工を繰り返すことが常態としている建築会社が少なからず存在します。彼らは顧客を騙すことに対して躊躇うことがなく、むしろ利益の為ならば自ら進んで顧客の期待を裏切ります。
このような事が常態化する理由は、建築には専門的知識が必要とされることにあります。バレなければ楽な方、コストの掛からない方を選ぶ会社や施工者がいる限り、同じような問題は続くことでしょう。
つまり、問題を作り出す原因は、これまでの施主だけが建築の知識が無く、施工者側だけが知識を持ち、都合の悪いことは隠すことができるという、「情報の格差」が原因でした。それらの問題を解消するには、【施主の側だけの立場】で、施工者との【情報格差を解消】する、第三者を介入させることを、これからのスタンダードにしなければ、いつまでたっても解決しないでしょう。
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