小さな会社は保証が不安？
2016/6/20
「小さな会社だと保証が心配です。」住宅会社を探しているときに、会社の規模が気になることもあるでしょう。高額な買い物なので先々のことも含めて考えると、やはり大きな会社に頼んだほうが安心なのではないかと思うのも消費者としての当然の心理です。では、小さな会社は本当に信頼できないのでしょうか？
会社規模の大小を問わず、過去に建築会社の倒産により、新築住宅にもかかわらず、欠陥が発覚しても修理がしてもらえなかったり、賠償金を受け取ることができなかったりして、建築業界全体の信頼が失われ続けてきた歴史があります。そこで平成21年に、それぞれの会社で保証するのではなく、住宅の売り主や建築会社が加入する保険（一部の会社を除く）によって補う制度が義務化されています。
その制度は「住宅瑕疵担保（かしたんぽ）履行法」で定められており、基礎、柱、壁、などの構造体力上主要な部分と、屋根や窓などの雨水の侵入を防止する部分に対し、新築から10年間の瑕疵担保責任期間中に建築業者が倒産していても、その業者に代わり補償を受けることができる制度です。
住宅の性能にとって主要な部分に対し補償が得られるこの制度により、建築会社の規模による保証の差は縮まりました。主要部分以外の保証については、建築会社の考え方などによりこれまで通りの違いはありますが、小さな会社ならではの小回りが効くサービスもあれば、大きな会社のきちんと決められたサービスもありますので好みで選ぶことができます。
建築会社を選ぶ時の基準として、アフターサービスの内容も重要ですが、会社規模の大小で図ることはできません。規模で決めるのではなく、会社ごとにサービス内容は確認するようにしてください。
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