現代の畳はどうして硬いか。
2016/6/4
寝起きのボケた頭で今朝の新聞を見ていたら、次の記事を見て目が覚めました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160603-00000530-san-soci
(勝手リンクです)
驚いたのは花押がダメという事ではなく、今でも大臣や総理は重要な書類で花押を用いていることです。
戦国武将じゃあるまいし、現代でも花押を使っているとは全く思っていませんでした。これからは私もカッコつけてサインの代わりに花押を使ってみようと思います(もっともサインをする機会はありませんが)
花押の話で思いだしたのは、私が住宅会社に勤めはじめた頃、引き渡しに立ち会ったその家のお爺様が、和室に入っていきなり、「こんなのは畳じゃない!」とお冠になってしまいました。
お爺様は畳の上を少し歩いただけで、足裏から伝わる感触の硬さが気に入らなかったのですが、その当時から住宅内の敷居の段差を無くすバリアフリーが一般化してきたので、旧来の畳と比べ、厚さが60ミリから15ミリくらいの1/4になり、畳本来の柔らかさが無くなってしまったのです。
通称「薄畳」の登場で、畳の上に寝転んでも以前のような気持ちの良い柔らかさは得られなくなってしまいました。現在では薄畳が一般化してしまったので、硬い畳が「普通」なのですが、私のその一件以来、時代によって変わってしまった畳の変遷をご説明するようにしています。
薄畳になって柔らかさは失われてしまいましたが、藁の残留農薬やダニなどの問題が無くなるという長所も得られ、悪いことばかりではないのですが、「当たり前」だった事が知らないうちに変わってしまい、年配の人はこれからも戸惑う事でしょう。薄畳が当たり前になっている建築担当者は、事前に説明してあげれば気分を害すことなく引き渡しできるでしょう。
花押のように前時代の物であっても、上手に使えば趣を醸し出すことができるように、旧来の畳も工夫をすれば使用することはできます。要は担当者に知識があるか、機転が利かせられるかによります。
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