将来の住まいの資産価値を高める方法。
2016/5/20
住まいを探しているお客様、「戸建住宅は20年もたてば価値がゼロですよ。」とマンションの営業マンに言われたそうです。
マンション営業マンの自分の商品を売りたいがための発言でしょうが、全く嘘というわけでもありません。確かに中古住宅として売却するために、不動産業者に査定を頼むと、築年数が20~25年を超えているという理由だけで、多くの場合、建物の価値はほぼゼロとされてしまうのは事実です。
単純に築年数だけで判断されてしまう理由は、査定をする不動産業者自体が建物価値を見極める目を持っていないという事です。不動産業者は一般の方から見ると「不動産のプロ」なので、建物については当然に詳しいと思っていらっしゃるでしょうが、きちんと価値を見極めることのできる担当者は、ごくひとにぎりの一部のものです。
これまで中古住宅が信用されてこなかった理由の一つがそれにあるのですが、価値を判断することのできない者が価格を付け、曖昧な説明で販売されればトラブルが起きないのが不思議ですし、本来は最も責任を持たなければいけない売主も商品である自宅に対し無頓着・無関心なので、「中古住宅は購入後のトラブルが心配。」ということになります。
現在でもすでに空き家問題が喧しく言われているのに、これからの日本はさらに空き家が増えていくことでしょう。つまりこれから住宅を建てる方は、将来の売却や賃貸を意識した行動をとらなければ、自宅が資産ではなく負債の塊となってしまいます。
具体的には、耐用性が高く、維持管理しやすい住宅を購入し、的確な維持管理を計画的に施すことです。特に注文住宅の場合、他者との違いを出すために妙に個性的なデザインや仕様を希望する人がいますが、個性的になればなるほど市場での流通性は著しく低くなります。建て主は満足するでしょうが、そこで得られる満足感と将来の資産価値のバランスを取ることは重要でしょう。
頼みの綱の不動産業者が建物に詳しくないので中古住宅が正しく評価されず、結果として「20年もたてば価値がゼロ。」となります。ただし、国交省などではこういった現状を改善しようとする動きもあるようです、今後は正しい評価方法が確立され、中古住宅市場が活性化されることでしょう。その時には将来の売却や賃貸を意識して建てられた建物は、今よりもはるかに良い条件で取引されることになります、反対に将来の価値を考えずに建てられた建物は、タダ同然という扱いになってしまうかもしれません。
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