敷地の中にお隣りさんの配管、どうする?
2016/2/28
「自宅の売却をしたいが、敷地の中にお隣さんの配管が通っている。」
何件もの他の不動産屋さんに断られた方からの依頼です。
このような場合、後々のことを考えて隣地の為の配管を撤去してもらうことになりなす。ただし、配管が現在通っているということは、それなりの理由があって通っているわけでしょうから簡単に撤去できるとは限りません。
仮に技術的に可能であっても費用が掛かることもあります。たとえそれが少額であっても、他人の為の設備なのに、自分が費用負担することに誰でもが抵抗があるでしょうし、相手側も「勝手な都合でどけろと言われても・・・。」という感情で抗うこともあるでしょう。
このような問題は、旧来の市街地では決して珍しいことではありません。何十年も前に井戸水から上水道に変わった時や、浄化槽から下水道に変わった時、「お隣さんだから、どうぞ。」というぐらいの軽い気持ちで、良かれと思って設置を認めた配管が、代替わりした世代には受け継がれず、善意が悪意に変わってしまいます。
権利意識や価値観の違いが根本にあるので、こじれると根深い問題になってしまい、互いに疲弊するだけで何も残りません。世間にはそういう時は弁護士をいれて解決すればよいと主張される方もいますが、お金を使ってケンカを人任せにしたうえ、自分の期待した結果が出るとも限りません。
残念ですが、既にこのような状況になってしまった人には、今更使える特効薬はありません。もし、これから売却をする同様の状況の人や、自分の家の設備が他人の土地を通っている人は、できるだけ早期に改善することをおすすめします。
また、住宅を建替えする時にも同様の問題が起きることが多々あります。もともと問題があることはわかっていて、「次に建替えるときに解決しよう。」と約束がされていたのに、うっかりしてその約束が引き継がれていないときなどは、完成と同時にやり直しするしかなくなることもあります。
結局は普段からのコミュニケーションの重要性を認識するしかないのですが、冒頭の依頼人は責任感の強い方でしたので、ご自分の努力と弊社の少しのサポートで無事解決されました。
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