新築住宅の床面積の決め方。
2015/11/19
「家の大きさは普通でいいです。」新築住宅を検討するときに床面積のボリュームは建築費に大きく影響しますが、家づくりの初期段階では、ほとんどの人はそんなに興味がないようですね。
具体的に考えはじめてやっと「よそのお家は皆さんどれぐらいの大きさなんですか?」「他の人と同じくらいでかまいません。」など同様の質問を本当に多くいただきます。その場合、「例えば平均値だと〇〇です。」などという返答をとりあえずはさせていただきますが、結局その通りになったことは一度もありません。
大きくなれば建築費が高くなるのは明白なので、気持ちとしては総体的にはできるだけコンパクトに、でも、「収納はできるだけ大きく。」「書斎が欲しい」「パントリーは絶対必要。」「せっかくだから吹き抜けスペースも。」「見た目は立派にしたい。」等々、予算と希望はかけ離れていきます。
昭和の頃、「日本人はウサギ小屋に住んでいる。」と外国人に言われ、日本人はコンプレックスを持ってきました。ところが、そうやって揶揄されて以来、日本の住宅の床面積は拡大を続け(ここ数年は停滞していますが)、戸建住宅に限れば、現在では欧州諸国の住宅よりは床面積が大きくなっているのが実情です。
結局のところ、延床面積の大小は、他人と比較しても何の参考にもなりません。
家のサイズを決めるには、その家に住む人の年齢や家族構成が基本になり、間取りの可変性や敷地への対応性と予算によって決まってくるものです。つまり「他の人と同じくらい。」や「普通。」という物差しは存在しません。
しかし、家の大きさは予算に直結する大問題です。この大問題を建築会社の提案のままに任せてしまうと、希望の予算に抑えることは至難の業なってしまうでしょう。本人の冷静な対応とプロのコーチングが絶対に必要な場面ではあります。
因みに平成25年の戸建住宅の延床面積(全ての階の床面積の合計)の平均は、国交省の調査によると、全国平均は122.32㎡(約37坪)、東海地区の平均は132.99㎡(約40.2坪)です。中央値のデータはありませんが、ときどき見かける巨大な家や、地方ではもっと大きな家が当たり前なので、一般的な住宅地ではこれより小さい方が当たりまえではないでしょうか。
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