小規模工務店で建てるときの注意点。
2015・7・10
二世帯住宅だったり、親から資金援助を受ける場合によくいただく相談です。
「親の知り合いの工務店さんで建ててもらわなればいけないのですが、提案力もなさそうだし、資金面の相談もできそうもないので困っています。」
資金面で制約を受けているので建築業者が選べないが、デザインも気に入らなければ、住宅ローンの相談もできない、相手が小規模な工務店さんだとよくある話です。自分たちの要望が伝わらないと、イライラだけがたまるけれども、発散する場もない、当然どうしたらよいのか分からなくなるでしょう。
問題の根本は‟会話ができない“ことにあります。三河弁と秋田弁で会話をしても、なんとなく通じるけど細かいニュアンスが伝わらないといった感じです。先方が良かれと思っていることでも、こちらには不快に感じたり、優先順位が間違ってしまいます。工務店側がコチラの言葉を勉強してくれればよいのですが、向こうには資金を握った親が味方に付いているので、それほど積極的には歩み寄ってくれません。
このような場合は‟通訳“をつけるのが効果的な解決策です。譲れない部分がお金のことぐらいであれば、「自分たちはここまでしかお金が出せません。」と言い切ってしまえば解決するかも知れませんが、デザインや税法・優遇策などの小規模工務店が不得手とすることは、通訳がわかりやすく施主の思いを工務店が理解できる言葉に変換して伝えることによってほとんどは解決できます。
大規模なハウスメーカーなどであれば、そのような役割を営業マンなどが担当するのでしょうが、小規模工務店の場合は担当者がいません。それらにコストがかからないので建築費が安く済むというメリットはありますが、その分は施主側が賢くならなければいけないことになります。残念ですが安くできるということには理由が存在するのです。