小規模工務店で住まいを建てるメリット
2015・2・28
「大きなハウスメーカーと小さな工務店、どちらが良いですか?」住宅の建築を考え始めると、多くの方が疑問に思うでしょう。
弊社へ相談に来ていただく方も、同じ疑問を持つ方が多いようで、年齢層や男女比などで傾向は分かれますが、皆さん決めかねています。選択肢のない建売住宅はともかく、建て替えや注文住宅になると、いくらでも選べるからこそ悩ましいですね。
住まいは、会社の大小だけでは決められません、大きいからこそ小回りが利かないこともありますし、小さいが故の限界もあります。選択基準を明確にしないと、この部分は「大」だけど、その部分は「小」という具合でいつまでたっても決められません。
特に小規模な工務店については、得られる情報が少ないので判断に迷います。いったん関係者と濃密な関係を構築できると心地よかったりしますが、濃密が故に、途中で「やはり止めます。」という言葉を言い出し難くなってしまったり、担当者の力量しだいで出来上がりが左右されてしまうのも事実です。
もっとも小規模な工務店は、担当者がその会社の社長さんだったり、歴戦の強者だったりすることが多いので、当たり外れが出にくいように感じます。また、不満な点や苦情も、その会社の最高責任者が直接対応してくれるので、大会社に比べるとストレスを感じにくいようです。
価格面においてもハウスメーカーに比べると安くできることが多いです。ただし、全く同じものを建てて比較するわけではないので、絶対にそうだとは言えません。小規模工務店は、広告費や間接費が少ないのは明らかなので、その分はコストが抑えられるでしょうが、利益率は各社まちまちなので必ず安いとは言い切れません、その点は注意が必要です。
小規模な工務店が、ハウスメーカーに比較されやすいのが技術面です。ハウスメーカーが高くても売れる理由の一番は、この技術面での違いにあるでしょう。ただし技術面においても、一部の特許を用いた技術を除けば、それほどの遜色は無いと言ってもいいでしょう。されどハウスメーカーのすごいのは、経験値の多さから、細かいところまで気を配れるようにマニュアル化され、現場技術者のレベル差が出ないようにしているところです。
その他、小規模工務店ならではの良さは沢山ありますが、逆立ちをしてもハウスメーカーに敵わない点(例えばブランドイメージなど)があるのも事実です。ですから絶対にハウスメーカーが良いとも、小規模工務店が良いとも言えません、肝心なのは会社ごとの特徴を捉え、冷静に判断することでしょう。
先日、小規模工務店が建てた家の引き渡しに立ち会いました。引き渡しの前の施主検査の段階で、打合せミスが発覚し、一部の間取りが違っているという大問題が発生していたのですが、その時点では“言った、言わない”のレベルの話になってしまい、結果は担当者の言い分が通り、施主側が泣く泣く承諾することになっていました。ところが引き渡し日に社長が現れ、鶴の一声で大規模なやり直しを現場に命じ、施主の希望を全面的に受け入れ、施主は気持ちよく受け取ることができるようになり、円満解決の運びとなりました。このような会社の都合や、利益を度外視した対応を取ることができるのは、小規模工務店の大きなメリットのひとつかもしれません(でも、そもそも打合せミスがあってはいけませんけどね)。
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