施主は建築現場に自由に出入りできる?
2014/11/18
先日の東三河住宅フェア2014にて、よく似たご相談を続けていただいたのでご紹介、
「私の家なのに建築業者さんが入らさせてくれないんです。」
どうやらご自宅を建築中との事ですが、その現場を見に行くのに、毎回業者に連絡しないと入れさせてもらえないようです。自分の家なのだから自由に入って何の文句があるのとおっしゃりたいようですが、はたしてそうでしょうか?
注文者として自由に見てみたい気持ちは分かりますが、建築途中の現場には、高価な道具や未使用の材料などが置いてあり、それが盗難にあったり、不慣れな人が立ち入る事により、怪我をしたりすることは充分考えられます。そのような自体が発生すると、大抵の場合、責任は元請業者が負うことになります。
いくら施主がお金を払う立場とはいえ、最終金の全てを払い終え、鍵の引渡しを受けなければ家は施主のものにはなりません。それまでの間は建築業者の所有物です、他人の物に入らさせてもらうのですから了解をもらうのは当然でしょう。
とはいえ、常の関係を密に保つことができれば、そのような堅苦しいやり取りをせずとも、自由に見学するぐらいの事はできるでしょう。「昔はそんなこと無かったじゃないの。」とご相談者に言われましたが、以前のように、毎日の休憩時間に大工さんへお茶とお菓子を届けていた時代とは違うと言うことです。
また、分業が進み、ひとりの職人さんが常時現場にいることもなくなってしまいました。よって施主がだれなのか、職人さんも認知していないことが多いです。このような状態では施主・建築会社それぞれの身を守るために、少々面倒ではありますが、いつ・だれが・何の為に現場見学することを建築業者に伝えるぐらいの労力を惜しむべきではありません。
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