住まいの資産価値を減らさない方法。
2014/4/27
一昨日、車で移動中に空を見上げると、彼方に大きな積乱雲がぽっかりと浮いていました。今年初めての遭遇でしたが、季節の移り変わりの速さを感じさせる光景でした。
中古住宅や土地の売買のお手伝いをさせていただく度に、かなりの確率で紛失していて問題になるのが購入当時の資料です。
土地に対してはいわゆる権利証(現在は登記識別情報と呼びます)からはじまり、購入時の契約書・重要事項説明書など、購入時に交付された書類関係、建物に対しては設計図や建築確認申請などの図面や請負契約書・その他許認可関係の書類などです。
購入時は「大切なものだから。」と大事にしまっておいたはずですが、そもそも何処にしまったのかが分からない、見つかっても何故か複写だったり最終決定前の打ち合わせ段階の物だったり、肝心な現物が見つかりません。
皆さん購入当初は「絶対に忘れない。」と思っているのですが、人によっては「そんな書類ははじめから存在しない。」と言い張る人もいます。正当な手続きで購入されているのであれば、必ず存在するはずなのですが、購入後は滅多に目にする事がありませんし、それぞれは小冊子のように薄かったり、それほど大きなサイズのものではないのでいつのまにか何処かに紛れ込んでしまうようです。
権利書などは紛失してしまっても対処方法があるので費用と時間をかければ“何とかなる”のですが、建物についてはこれからはそうもいかなくなります。
日本において中古住宅の人気が無い理由は「購入後にあと何年住めるかわからない。」がトップです、この言葉を裏返すと、あとどれぐらい住むことができるのか分かれば中古住宅の評価は上がるという事です。(この問題については国土交通省が対策を検討中です。)
住宅金融支援機構がおこなった住宅購入希望者へのアンケート調査では、建物の履歴がはっきりとわかる物件であれば10~20%程度の価格上昇は納得できるという結果が出ています。つまりこのような書類や建物のメンテナンスの履歴などをきちんと残しておかないとそれぐらいの損をしてしまうということです。
住いが完成して引っ越しが終わると「あぁ~やっと住まいづくりが終わった~。」と感慨に浸る方がいらっしゃいますが、資産形成の面ではそれは間違いです。
“住まい”は完成してやっとスタートを切ることができたにすぎません。これからそこに住み、家族の笑顔の歴史を重ねることが目的だったはずです。
その大切な住まいの価値を下げないためにも住まいの履歴はいつでも分かるように管理しておきましょう。ハウスメーカーや工務店も住宅履歴の保管について取り組みを始めていますので是非活用していただきたいです。せめて独自に1冊のファイルにまとめておくだけでも将来必ず役立つときが来ます、それらが“札束”だと思えばできるようになるのではないでしょうか?
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