地鎮祭、カタチなんか気にすることはありません。
2013・9・5
弊社では先日から地鎮祭が続いています。地鎮祭はお客様にとっては一生に一回の出来事かもしれませんが、我々のような関係業者にとっては日常茶飯事です。
地鎮祭は神式でおこなわれるのが一番多いと思いますが、同じ神式であっても所作や祭事内容は教派によっても変わりますし、祭壇のお供物も変わってきます。先日、出席させていただいた仏式では数珠も必携ですが、余程でないとそこまで気が付きません。
特定の宗教の熱心な信者でない限り、地鎮祭は教派選びから建築業者におまかせになるでしょう。そうなるとどのような進行・所作になるかは当日になるまでわかりません。お客様としては建築業者任せになっているので、なんだかよく分からないうちに終わり、とりあえずホッとして「よかった、よかった。」となります。
地鎮祭の他にも上棟式や入居払いなども行われることがありますが、これらの祭事はお客様よりも建築業者が主導することが多いです。会社の大小は関係無く、最近では神事も営業活動の一環と捉え、派手な設営や演出をし、自社のホームページなどに掲載して宣伝に利用している会社が目立つようになっています。お客様にとっては“いい思い出”になるかもしれませんが、そのための費用は実はお客様が全て負担しているのです。
例えば地鎮祭はその土地の神を鎮め、その土地を利用する事の許しを頂くことを意味します。その事に向かい真摯な気持ちで礼儀をもって接すれば神様は心が広いでしょうから多少の不手際があろうとも気にはされません。少しぐらいもたついたり、質素な設えであったとしても気にすることはありません、ハデな事をするよりもかえってそれぐらいの方が良い思い出になるのではないかと思います。
私たち関係業者はお客様の一生の思い出に関わることを感謝し、カタチにとらわれず心に残る祭事にしなければなりません、会社の規模も関係なくお客様に喜んでいただけるチャンスなのですから。
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