熱中症にならない住まい。
先日、両親の納骨をするためにいつもお世話になっているお寺さんへ行ってまいりました。とても日差しの強い日で、屋外はまさしく炎天下でしたが、寺院に隣接したお庫裡は冷房も無いのにとても涼しく感じられました。
理由はなんといっても“風”です。風邪が部屋の中を通り中庭に向けて抜けるように設計されているため、それほどの風速が無くても常に屋内を風が通り抜け、エアコンがなくとも快適な空間でした。
現代建築では個人のプライバシーや断熱性・気密性ばかりに目を向けてしまいがちですが、本当に住みよい住まいというのは、数字上の性能を競うのではなく感性に働きかけてくるものでしょう。
このような基本的なことが欠落してしまうと夏でも冬でも機械だよりの脆弱な家になってしまい、電気が無ければただの不快な箱になりさがります。住宅の設計者のなかでもその地域の“風を読める”ようになると一流の仲間入りができる、と以前に勤めていた会社で言われたことがあります。
ただし難しいのはその重要性をお客様にうまく伝えることが至難の業だという事です。目に見えないものをどうやって表現して採用してもらうか、説得力のある提案ができなければ重要な事が伝わりません、プロとはそれができる人のことをいうのでしょう。最近、家の中で熱中症になり、お年寄りが亡くなる事故が相次いでいますが、どんなつくりの家だったのかとても気になります。
吉田兼好は700年も前に言いました、「家は夏を旨として建てよ。」と。
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