住まいを可愛がる人でなければ、家を買うのをやめましょう。
内閣改造が発表されました。この国は総理大臣もころころ変わりますが、各担当大臣もさらに輪をかけてよく変わります、しかも理由のほとんどが問責ですからなんとも情けないです。小学校のクラス委員のほうが長持ちするのではないでしょうか?揚げ足取りに終始するこの状況は子供の教育にもよろしくありませんね。
住まい探しで“改造”と言えばリフォームやメンテナンスでしょう、リフォームはこれからの住まいの選択肢として主流になり得る可能性を持っています。
現在、日本全体で考えると住宅の数は、世帯数を800万戸上回っていて、数の上では十分足りています。日本ではこれまで、新築ばかりが重要視され、中古住宅はあまり重要視されてきませんでした。諸外国では、新築住宅と中古住宅の流通量では、中古住宅の流通量が上回るのが普通ですが、日本では逆になっています。
中古住宅が余る中で、国はこれまでの新築を重視した政策を転換し、中古住宅流通の促進を進めるようになってきています。国による中古住宅の流通の促進により、中古住宅の売買はこれからどんどん増えていきます。そのため、これまで以上に住まいに対するメンテナンスが大切になってきます。
メンテナンスが重要なのは教えられなくても誰でも理解はしているのですが、できないのが多くの日本人でしょうか?外国の方は自分の家は自分でメンテナンスをするという文化があるのでしょうが、残念なことに日本人にはそういった文化がありません、そのあたりが流通量の違いに出ているのでしょう。
でも、できないのは文化の違いだけではないと思います。日本にはプレハブ住宅に代表される、その会社独自の工法・構造が多々あります、プレハブ住宅にはその会社特有の材料を使わないと作れなかったり、特に構造の違いは希望するメンテナンスやリフォームのできる・できないを左右しますので中古住宅を買っても希望の間取りにリフォームできないとか、好きな部材が使えないとか制約を受けます。
一般の方はもちろん建物の構造には詳しくありません、そして悲しいことに中古住宅を取り扱う不動産業者もあまり建物の構造には詳しくありません。メンテナンスに関しては、本来、構造工法に詳しくなければ適切な方法がわからないので日本人はできなくてもあたりまえなのです。せめて住宅を購入する時は、プレハブ住宅も在来工法も両方詳しい人から買いましょう。
とはいえ、全く方法が無いわけではありません。中古の戸建て住宅の場合は“在来工法”の建物が、圧倒的に流通量が多いです。流通量が多いという事はメンテナンスやリフォームをする場合でも価格が安く、選択のバリエーションが増えます。中古住宅を購入する時に在来工法の住宅を選択すれば、より自分の希望する建物に近づける事ができ、メンテナンスもし易くなります。
さらに、自分が購入した住まいを売却することもあるかもしれません。売却する場合は、やはりキチンとメンテナンスされていれば売却価格には当然良い影響を与えますし、不動産業者も売り易くなりますので有利です。
テレビの人気番組で住宅をリフォームする番組があります、あそこまでやるとちょっとやりすぎだなぁ~と感じるところもありますが、あのような番組が増えれば日本人のリフォームに対するイメージが変わって見直されるようになるのかなと期待しています。