人生の事業計画書「ライフプラン」
不動産を購入する際に、多くの方が利用する住宅ローン。会社勤めのサラリーマンの方であれば年収によって借り入れができる金額も変わって参ります。
いわゆる返済比率は年収に対して30%程度とか35%や最大40%の比率まで融資が受けられるというものですが、自営業者の場合にはハードルが高くなり、例えば、3年間の確定申告を行なっていること、自己資金を20%以上用意する・返済比率は20%まで、などの審査条件が厳しくなる場合が多くなります。
一昔前までは、自営業者に対しての住宅ローンについて、金融機関はとても厳しい姿勢でしたが、フラット35の登場以降はそれほどでもなくなってきました。それでも自営業者にとっては冬の時代が長く続いていたので、未だに《自営業者=住宅ローンは借りられない》の図式に縛られている方も多いようですね。
フラット35の場合はどちらかというと、「人」の審査よりも「物件」の審査を重要視します。よって会社員・自営業者を問わず融資が受けられますし、返済比率で差をつけられることもありません、自営業者の方こそ積極的にフラット35の利用を検討するべきかもしれませんね。
ただしフラット35にも欠点はあります、例えばフラット35は完成時にしか融資が受けられないので、建築工事の途中に資金が必要な場合は別で用意しないといけないとか、長期固定金利の商品しかないので比較的低利な変動金利の恩恵に与れないなどです。ただしその辺りの問題についても今は金融機関も工夫を凝らして対応してきていますので解決は可能になってきています。
自営業者の方の場合は会社員の方と比べて、自分の会社の業績と自分の収入は密接に関係してきますので、ライフプランはとても計画しにくいでしょうが、自営業者の方こそライフプランは重要です。会社やお店の事業計画書と同じように人生の事業計画書であるライフプランを考えてみませんか?
あの震災からそろそろ一年です、我々は何を成すべきなのか、何ができるのか、今一度考える必要を感じます。