お家の進路相談所スタッフブログ

3月にするべきこと、職人さんに暖かい言葉を。

例年3月は、住宅の工事の完成が集中する時期です、理由は建設会社の決算月が3月に集中するので、お客様の都合ではなく、会社の都合で無理やりにでも3月に工事を終わらせる会社があるからです。

 

無論、春までに新居への入居を希望する方が、偶然、会社の都合と合致するのであれば問題ありませんが、会社の都合を優先させて、お客様に押し付けるのであれば問題です、特にアパートの建築は、3月末の入居に間に合わせる為に、最大の繁忙期を迎えますので、そのしわ寄せが戸建住宅や分譲マンションの建築にも影響してきます。

 

もちろんこれは毎年の事なので、各社工夫はしているでしょうが、直接現場で働く職人さんたちは、1年を通して同じ人数ですから毎年3月は超多忙です。事実、毎年の建築業界の労災事故件数は3月と7月に突出してピークを迎えます。

 

さらには3月には公共工事も年度末を迎えて超多忙です、私事で恥ずかしい話ですが、以前私が現場監督をしていたときに、過労で入院したのも3月の終わりでした。

 

この時期の建築主にとっての心配事は、やはりきちんとした工事をしてもらえるかどうかいうことです。この時期の工事の最終工程は「仕上げ工事」です、壁紙やタイルを貼ったり、カーペットを敷き込んだり、設備機器を取り付けたりと、とにかくだれでも目に付く工事ですから施工の良し悪しがはっきりと判ってしまいます。特に夏場のピークと比べても、日照時間が短い分、細かい仕上がりを求められる工事には分が悪いですね。

 

それでもこれから完工を向かえる方はどうしたら良いでしょうか?情けないことに、これといった妙案が浮かばないです。でも自分が現場監督をしていた時期にうれしかったのは、建築主様からの「暖かい言葉」です。とにかく全ての建築現場においてピリピリした緊張感が渦巻いていますから、そんな時の暖かい言葉は本当に心に沁みます、やっぱり最後は人と人の関係が全てですかね?(でもきつく言われた現場で手抜きをした訳ではないですよ、念のため。)

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