日当たりの悪い土地での注意点
家を建てるとき・家を購入するときにはだれでも日照(日当たり)は気にするところでしょう。日当たりを期待する方向が道路や公園などで将来的にも日当たりを期待できる物件は良いのですが、既存の建物があったり、建つことが予想される土地の場合はどうしたらよいでしょうか?
日照被害については過去の裁判例が豊富にありますのでその判例が今後も用いられることでしょう、事案によっては判断が分かれることもありますが基本的には影を作る側が建築基準法や都市計画法などの現行の法律を順守していれば罰せられることはなく、日当たりが悪くなってしまった人には何の補償もされないというのが現状です。
ではそういう土地に住む人はどうやって対処すればよいのでしょうか、もともとそういう可能性のある土地なのですからある程度は受忍せざるを得ないのでしょうが、やはり新築時やリフォーム時に日照が悪くなることも考えて計画するべきでしょう。逆に言えばそういった建築計画を立てることができれば日当たりのよくない土地は相対的に価格も低くなるわけですからその分を建築費に充当すればよいのです。
以前は木造建築物では2階建てまでが限度でしたが、現在は技術の進歩で3階建ても可能になりました、また鉄骨造やRC造も以前よりは価格が安くなり手が届きやすくなってきましたので検討できるかもしれません。
では建築によって、日陰を作ってしまう側はどうしたらよいでしょう、「法律を守っているからそんなことはお構いなし、こっちの勝手でしょ。」では少々寂しいですし、今後のご近所づきあいにも影響が出ますよね、とはいえ自分の敷地ですからできるだけ効率よく使いたいのも当たり前です。そんなときはやっぱりプロの力です、色合いやデザインなどでお互いが納得いく建築計画を作れる人に依頼をすれば、素人では思いもつかない解決策を見出してくれることもあります。
土地探しや建築の依頼をするときに自分や家族の要望・希望をまとめておくのは重要な事ですが、これだけは「絶対に避けたい」という『NG条件』も同時にまとめておくと迷いが生じたときに必ず役に立ちます。