金融モラトリアム法の再延長。
金融モラトリアム法が再延長される様子です、この施策が吉と出るのか凶と出るのか、結果がはっきりするのはまだ先のことでしょうが、現在、住宅ローンの返済に苦慮されている方にとっては朗報でしょう。
金融モラトリアム法については、施行当時は批判する声が経済界からは大きく言われていましたが、結果として昨年の住宅物件の競売件数は激減しました。
その激減の理由の元になった法律が再延長されるのですから返済に苦慮する人は救われ(期限付きですが)、金融機関は問題を先送りすることができるのでしょうか?
個人的には再延長は賛成です、ただしこのタイミングと経済の現状がこういった状況だからであって、本来いつかはやめるべきことだと思います。問題はこういったイレギュラーな法律を必要とする人を量産することが問題であって、その根本的な問題の解決ができていないことです。
緊急避難的な方策は一時しのぎでしかありません、対処療法も必要ですが根本から治療することを考えないと、罹患する人を増やすばかりで、そのうち消費者(住宅購入者)だけではなく、建設業界・金融業界を巻き込んで取り返しのつかないことになりそうな気がします。
病気(返済困難)にかかりそうな人には処方箋(ライフプラン)を提示して、予防策をこうじてもらえるようにしっかりと効能と副作用をご説明しなければなりません。不動産業者のモラルとして当然のことではないでしょうか?