『がら』があると。
今日は久しぶりに朝からずっと雨でした、このところ乾燥状態が続いていたので街路の植木はほっとしているようにも凍えているようにも見えます。
以前、土地売買契約の取引の仲介に入らせていただいたお客さまの土地に『がら』が埋まっていたことがありました。ここでいう『がら』とは石材業者の工場から出た商品としては使えない石です、当地岡崎では過去は石の産地だったということもあり、石材業者がたくさんあるのですが、その使えない石を以前は宅地の造成に当たり前のように使っていました。
ところが時代が変わりその使えない石は今ではれっきとした産業廃棄物です、ただの石ですから土壌汚染することもないのですが、カタチが良くありませんでした、見事な立方体で大きさも大きいものは30センチ角ぐらいあるものも混じり、そのうえ地中にばらばらとまぶす様に埋まり、とどめにそれを隠すように表面にはきれいな土を被せてあったので印象が良くありません。
発覚の原因は建築業者が地盤調査をしてみてどうも怪しいデータだということで念のために試掘をしてもらったところ、案の定、推測していた地中から『がら』が出たのでした。
この件の顛末は『がら』を撤去する費用を売り主様に負担していただくことで決着いたしました。売り主側についていた不動産業者(業界の大先輩)は当初激しく抵抗されましたが、私も私の顧客を守る立場であるので大先輩の業者と口角泡を飛ばしましたがしかたがありません(その後は口をきいてくれなくなりました、トホホ)。
この件では売り主様もまったく悪気は無かった訳ですから私も心苦しかったのです。こういった事案は今後も少なからずあるとおもいます、この件では売り主・買主・建築業者など関係者の理解と時間的余裕があったので無事解決できたのですが、そういった不幸中の幸いばかりではないでしょうからやはり不動産の購入は慎重かつ入念な前準備が必要です。
さて、2011年11月11日で1が6並びの今日の11時に皆さんは何をして見えました?私は公証役場という堅苦しいところで公正証書契約の立ち合いをしておりました、一般の方にはあまりかかわりあいのない場所でしょうが、最近では公証人が主役の2時間ドラマもあるそうですからご存知の方もいらっしゃるでしょうね。
100年後の1が7並びの日には私は何をしているでしょう?
(考えるまでも無いか・・・見事な立方体の石の下で寝てます。)