隠し部屋は違反です、さらに損をします。
2016/11/15
エジプトのクフ王のピラミッドに隠し部屋があることが、ミュー粒子とかいう何だか凡人の理解を超える物のおかげで判明したようですね。興味深いことではありますが、他人様のお墓をほじくり返すのは少しだけ抵抗があります。それにしても紀元前の王様でも隠し部屋が欲しいのですから、現代人が脱税と違反建築物覚悟で隠し部屋を作るのは無理もない事なのでしょうか?
「他所のハウスメーカーはやってくれるといったのに、この会社はナイショの屋根裏部屋はつくらないと断られた。」以前ご相談に見えたお客様が、屋根裏部屋を作って収納にしたいが、3階建てになると税金が高くなるからナイショにしたいと希望、それをハウスメーカーに頼んだら断られた、と少々憤慨気味でした。
この件、間違いなくお客様の判断違いです。やってはいけないことを他人に無理強いすることも間違いですし、自らも大きな損をします。依然としてナイショの屋根裏部屋などを、自慢顔で勧める建築会社もあるようですが、違反は違反ですし、程度によっては構造にも影響を受けることになるので、台風や地震などの災害時に、期待する性能を発揮することもできなくなるかもしれません。はじめから危険な建築物を勧めてくる建築会社は、それが施主の望みだとしても絶対にお勧めすることはできません。
昨年のことですが、某工務店が開催していた完成見学会にお邪魔したとき、あからさまな違法屋根裏部屋があり、建築会社も自慢げにお披露目していました。呆れて物も言えませんでしたが、このことが露見するリスクを建築会社は甘く見過ぎています、もし固定資産税の実施調査などで見つかってしまえば、違法建築物のレッテルを貼られ、将来売却するときなども図面と異なる建物になってしまうので、正当な評価を得られることもないでしょう。
小手先で得をするような誤魔化しを勧める建築会社と、まっとうな話をする建築会社、どちらがお客様のことを考えているかは考えるまでもありません。
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