「豊洲市場」は他人事ではない。②
2016/9/29
昨日お邪魔させていただいたお客様宅で、築地の移転問題が話題になりました。ご夫婦ともに、「あれはダメだよね。」とのご意見でしたが、なにがダメだと思いますかとお聞きすると、「あらためて聞かれると…?」
この問題の始まりは、「する」と言われていた「盛り土」が建物の下になく、代わりに「地下空間」が存在したことだと記憶しています。つまり盛り土がないことが問題であって、盛り土の目的が何であったのかという話題は置き去りです。
世間一般では、盛り土はガス工場だった頃の汚染された表土を除去し、さらにその下の地下の汚染物質の蓋をする役目だと解釈されていることでしょう。つまり目的は、もしかしたら有るかもしれない汚染物質が、今後地表に上がってくることを防ぐことにあります。
目的がそれにあるのであれば、都の当初の説明図のような、盛り土の上に直接建物を建てるより、現状のような地下ピット(報道で言われている地下空間、戸建住宅ですら床下の基礎内部を利用し配管スペースとしています)を設けて建てる方が合理的であり、将来の再汚染の心配にも対抗する手段も得られ一石二鳥です。
問題なのは、約束したこと(盛り土)をしていないことであり、より優れた方法(地下ピット)を考案した段階できちんと説明し、都民に理解を得なかったことにあります。
住宅建築ですら工事を始めてみると、設計図の仕様より現場で考案されたやりかたの方が優れることが間々あります。それを施主に説明することなく、勝手に変更してしまうと問題になりますが、理解をしてもらったうえで変更すると高く評価されます。
豊洲問題では他に工事の受注などで不透明な点も指摘され、より複雑化してしまっていますが、汚染対策については「魔女狩り」の様相を呈しています、悪人を探すことよりも、まずは原点に立ち返るのが解決策ではないでしょうか。
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