そのアパート、本当に建てて大丈夫?
2016/8/25
アパート建築を建築業者から勧められている方から、「本当に大丈夫だろうか?」とご相談をいただきました。
建築業者から出されているシミュレーションを拝見すると、ひと昔前ほどの悪質さは無いものの、やはり見通しが甘いとしか言えないモノでした。指摘させていただいた個所を、どのように説明を受けているのか伺うと、「ウチは大手ですから大丈夫です。」という伝家の宝刀で乗り切ろうとするさまです。
このところ貸家建設業界は絶好調です、持ち家建設の落ち込みを充当するためにも各社が必死になって受注を競っています。筆者の自宅の周囲150m以内にも、同じメーカーが現在4棟の賃貸住宅を建築中で、来春の完成を目指しているようですが、同地域に、同時に大量の貸室が供給されて、本当に予定通りに借主が付くのか甚だ疑問です。
賃貸住宅建築の好況の一因は、行き過ぎた相続税対策にあります。人口減少が確実視され、家余りがさらに深刻になるのがわかりきっているのに、不要なモノを大量供給させつづける政策が、現在の状況を生み出しています。
今この時、賃貸住宅の建設を考えている方は、冷静になって考えなおしてみてください。全ての賃貸住宅がダメではありませんが、シミュレーションに無理はないのか、建築費は妥当なのか、借主の募集の仕組みに問題は無いのか、できれば第三者に検証してもらいましょう、それから判断しても決して遅くはありません。家賃保証は、家賃が入ってくることを保証するだけで、赤字にならない保障をするわけではありません。
だれでも確実に儲かる商売など存在しませんし、相続税が少なくなっても、後継ぎに不良資産を押し付けることになっては、身も蓋もありません。
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