資産価値の高い住まいとは。
2016/3/20
国交省が先頭に立って、「中古住宅の流通を活性化しよう!」と扇動しています。そのこと自体には異議はありませんが、将来に渡りそうしたいのであれば、これから建てられる建物にも注意しなければいけません。
なんでもかんでも外国と比べればいいというわけではありませんが、中古住宅が価値を持ち、日本の何倍も流通している国の建物を見ると大きく異なることがいろいろとあります、それらの国の建物に共通するのは、「間取りはどんな家族でも対応できるようにベーシックに。」「基本性能はできるだけ高く」「デザインは奇をてらわず、トラデショナルに。」です。国民性の違いもあるので全てを合わせることもできないでしょうが、最近の注文住宅の流行を見ていると、将来に中古住宅として市場に出した時にはプラス評価できない流行もあります。
日本人は欧米と違い、生涯で何度も住み替えするという習慣はありません。大抵の場合、注文住宅を建てるときは、終の棲家のつもりで建てるので、「個性的で」「自分たちにとってだけ使いやすく」などが重要視されて計画されます。それらの建物は中古住宅としてマーケットに出すと、大変使いにくいとかデザインが他人には受け入れられないなどの理由で低評価となり、販売価格にも大きく影響します。
日本ではこれまでに500兆円もの資産が建物の償却に費やされたそうです。これ以上資産を無駄にしないためにも、「資産価値の高い建物とはこう言うものです。」というモデルを示さないと、中古住宅の流通を活性化し、住み替え文化を創生することはできないでしょう。
一見ありきたりな間取りやデザインに見えても、プロの工夫があれば同等の予算で資産価値の高い住宅を作ることは十分可能です。この流れに乗っておかないと、これからさらに家あまりの状態になった時に後悔することになるでしょう。
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