資産価値の高い家を建てる
2016/12/17
先日、筆者が有している不動産関係の資格保持のためのセミナーを聴講してきました。内容は相続関連が一限、既存住宅の流通についてが一限、どちらも興味深い講義でしたが気になる点も少々…。
既存住宅(中古住宅)の流通を活性化させる(平たく言えば、中古住宅を今よりもたくさん売れるようにする)ことは国交省も本気で取り組んでいるようですし、放置空き家の社会問題化、新たな補助金制度なども取り入れられて話題にはなっていますが、ブームと呼べるような状況にはなっていません。
不動産業界でも大手中小を問わず、どうしたら中古住宅を買ってもらえるか、様々な取り組みがなされています。これまでは嫌われ者だったのを人気者に変えようとするのですから、まだまだ苦労は続くのだと思います。
先日のセミナーでも「〇〇すればいい。」とか「〇〇は知っておけ。」などと教示いただきましたが、「不便な場所の戸建住宅には資産価値は無い。」と言い切られたのには抵抗を感じました。
住宅の価値は立地条件だけが全てとなると、価値のあるのは極少数の住居だけになり、中心部の街中にある住居以外は無価値になってしまいます。確かに住居にとって立地条件は重要な要素ではあるけれども、利便性だけで選ぶものでもなければ、今の土地から離れられない人もいます。
流通性を高めるのであれば、将来の流通(再販)に主眼をおいた建物を建てる(またはリフォームする)ことが重要であり、これから住まいを購入する人は、将来の資産価値を考え、個性的なデザインや一時の流行りに左右されないようにしなければならないでしょう。
そうなると「自分だけのこだわりの家」は将来の価値が無くなり、子孫は邪魔なものを残されるだけになってしまいます。それでも構わないと考える人は良いですが、やりすぎは良くないかなと考える人は、顧客の意見に辛口な助言をできるコンサルタントを雇えば将来後悔することもないでしょう。
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