新築住宅、エアコン工事で最も重要なこと。
2016/8/2
「エアコンの取り付け工事は住宅会社に頼むのが良いか、後から電気店で付けてもらうのが良いか?」それぞれにメリットとデメリットがあります。
【住宅会社に頼む場合のメリット】
・エアコンの工事費を請負契約のなかに入れ込むことができるので、融資対象とすることができる。(現金を用意しなくてもよい)
・メンテナンスの窓口が住宅会社になるので、トラブル時の対応も1社で済む。
・引き渡しと同時にエアコンを使用できる。
・計画の初期段階から同時に検討すれば、室外機の設置位置や配管の位置など美観を損ねずに設置できる。
【住宅会社に頼む場合のデメリット】
・融資対象にできるが、長期にわたって返済することになるので、割高になる。
・価格が電気量販店と比べて高い。
・取引するメーカーが限られるので、選べる機種が少ない。
【電気量販店に頼む場合のメリット】
・価格が安い。
・選択できる機種が豊富。
【電気量販店に頼む場合のデメリット】
・工事が不安。
・責任の範囲がわかれるので、メンテナンスが不安。
それぞれの良い点、悪い点を比較し、自分に合った方法を選べば良いですが、どちらの方法を取るにしても絶対に行っておかなければいけないのが『エアコン用コンセント』と『先行スリーブ』です。
エアコン用のコンセントは、ほとんどの住宅で用意されるようになりましたが、スリーブ(エアコンの配管を通す壁の穴)の先行設置は、いまだに多くの住宅会社が消極的な姿勢です。住宅会社はいろいろな理由を付けて先行スリーブを断ろうしますが、建物の性能面や将来のメンテナンスのことを考えると、先行スリーブは必須条件です。
先行スリーブをしたがらないのは、「エアコンの大きさがわからないから、開けても無駄になるかも。」「開けておいてもエアコン屋が使わないこともある。」「すぐに使わないなら、その時でもいいでしょ。」「エアコン屋さんがやった方が安いよ。」などと理屈をひねりますが、本当は、旧来からの「スリーブは自分たちの仕事ではない。」「本音は面倒くさい。」という歪んだプライドが消極的な姿勢の根源にあります。
先行スリーブを断るような建築業者には、はじめから注文をしなければ良いのですが、契約してしまってから先行スリーブをお願いすることになった場合は、「あなたが建てる住まいを、エアコン業者が無神経に穴を開けて破壊するのを見ても平気なのか?」と問うてみてください。エアコン業者が開けたスリーブによって、筋交いを破断させたり、断熱材を欠損させたり、防水性能を無くしたり、気密性が著しく劣化したりすることは珍しいことではありません。直接的な責任が自分たちにないからと言って、施主の立場になれないような建築業者は、顧客の信頼を得る価値のない会社です。
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