住宅ローン、返せる金額を知る方法。
2016/6/26
このブログでも過去に何回もとりあげていますが、住宅ローンの「借りられる金額」と「返せる金額」はまったく異なります。「借りられる金額」とは、それぞれの金融機関のマニュアルに則った方式で、信用情報などの特殊な条件を除き、できるだけ万人に合わせた計算式で、借主の家計状況が返済を終えるまで変わらすに続くことを前提に計算された金額です。
ただでさえ高額な借入で将来に不安を感じるのに、教育費も変わらず、世帯の就業状況、その他の家計状況も今のまま30年、35年と続くことを前提にしているということですから、まったく現実的ではありません。
「返せる金額」とは、家族の成長に合わせ、変動する家計の出費を考慮したうえ、予測し難い事態が起きてもある程度までは対応できる余裕を見込んで計算した金額です。ここに大きな違いが出るのです。
ではなぜ、銀行は「返せる金額」を提示しないのかといえば、先ずは金融機関同士の競争があります。他の金融機関よりも審査を厳しくすれば、お客が他所に流れてしまう、だから多少のリスクには目をつむってでも目の前の客に金を貸します。また住宅ローンにおいては、それぞれの家計の状況を詳細にヒアリングするような審査を行えば、他所の金融機関(審査の甘い金融機関)に勝てなくなってしまうので、リスクを承知で厳しい審査を自ら放棄しています。
そのような甘い審査で融資をした先で、もし事故が起きて返済が滞ろうと、金融システムの中で消化してしまい、自分は傷つかない仕組みまで作りあげています。
頼りにしている金融機関がこのような状況なので、皆が知りたい、「返せる金額」は、金融機関に頼らず、FPなどの専門家と自分たちで計算して判断するしか方法がないのです。これで、ライフプランとキャッシュフロー表を作る重要性がご理解いただけることでしょう。
金融機関の本音も、「借りられる金額」よりも「返せる金額」を借りてほしいと思っています。
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