住宅ローンはギャンブルではない。
2015/12/24
少し前に公開されたデータですが、今さらながら気になります。
住宅金融支援機構
民間住宅ローン利用者の実態調査
http://www.jhf.go.jp/files/300262617.pdf
特に9ページから11ページにかけての調査結果。今後1年以内に、住宅ローンの借入金利が上昇すると思っている人が圧倒的に多い(上昇する:30.3%、下がる:6.9%、ほとんど変わらない:50.6%)のに、4割の人が、実際に金利上昇した時に、どのように対応してよいのか「よく理解していない。」と返答しています。
銀行等の金融機関で住宅ローンの借入をする際、変動金利を選択する場合、後に借入人から「聞いてなかった。」と文句をいわれるのを防ぐために、変動金利型住宅ローンのリスクを十分に理解しているか金融機関から尋ねられます。借入する人から「よくわかっています。」という言質を取ってから貸しているので、「あなたが自己責任で借りたでしょ。」と言い逃れできるためです。
借り入れをするその場では、借入する人もわかっているようなつもりでも、後に冷静になってみると「ところで変動金利のリスクって何?」となってしまっていることが、この調査でもはっきりと見て取れます。悪質な金融機関は、この状況をわかっているのに、他の金融機関にお客さんを取られないように、ギリギリの説明だけをし、貸付します。
変動金利型住宅ローンが悪いわけではありません。できるだけ借入金利を少なくし、合理的に返済するにはとても良い方法でしょう、ただし、リスクのある借入方法であることを十分に理解し、想定外の金利上昇が起きた時に、対応する能力のある人だけが利用するローンであることを、金融機関は周知に努めるべきです。
住宅ローンはギャンブルではありません。
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