住宅は「誠意」抜きでは建てられない。
2016/4/23
弊社の地元の企業でもある三菱自動車において燃費偽装問題が発覚しました。以前のリコール隠し問題の時に、相当な痛手を負ったはずなのに、再度の裏切りには憤りを通り越し、諦め感すら感じます。
筆者は、知人の父親が三菱自動車の要職だったことや応援の意味も込め、リコール問題後に三菱の自動車を購入したことがあります。その時もカタログ燃費と実際の燃費の大きな違いにうんざりとし、すぐに手放してしまいました。今にして思えば、アレもそうだったのかな?と思ってしまいます。
自動車の燃費の偽装は第三者によって発見することもできますが、住宅の燃費問題はどうでしょうか?今後は住宅も燃費が重視されるようになり、エネルギー消費が最小限になる事が求められるようになります。ただし自動車と違い住宅は使い勝手が無限大なので、メーカーのカタログ値が実際に建てられた住宅と同様になる保証は難しいです。
また、ほとんどが工場で作られる自動車と違い、住宅はそのほとんどを現地で組み付け、大勢の職人が作業に当たります。その職人のなかで一人でも作業をよく理解していないとカタログ値とはかけ離れた燃費になってしまいますし、完成した後では修正することも困難です。
必要とする性能をあえて満たさないように建てる会社は無いでしょうが、住宅の場合は、部品が優れていても取り付けるひとが未熟であれば性能を満たしません、それを見た目で判断することも困難です。
将来、住宅の燃費性能がカタログ(期待)と違うことが大きな社会問題になる日が来るのではないかと心配なのですが、せめてその時には今回のように「悪意」で顧客を騙すような会社が出ないことを願います。
住宅建築もまだ当分は「人の誠意によるアナログ」頼りなのかもしれません。
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