ギャンブルと住宅ローン
2016/12/19
筆者がまだハウスメーカーの営業マンだった頃、成績優秀な同僚が言っていたことを思い出しました。
「ギャンブル好きな人は家を買う。」
その営業マンもギャンブル好きだったので、「お客様とギャンブルの話になり、意気投合さえできれば大抵は家を買ってもらえる。」と鼻息荒くアピールしていました。
その言葉を聞いた時の私は、ギャンブルにそれほど興味がなかったので、そんな会話法もあるのだなと只感心していただけでした。しかし、その後その営業マンが担当したお客様が、数年して破産する事件が相次いで発生し、やはり支払いに無理があったのでは？と噂になったのを覚えています。
実際にギャンブル癖が住宅ローンの支払いや、住宅購入そのものにどのような影響を与えるのかどうかはわかりませんが、少なくともギャンブルに「依存」してしまう性質の人は住宅ローンを抱えるべきではないでしょう。
誰でもご存知のように住宅ローンは長期に亘って返済を計画する、ギャンブルとはまったく性格の異なるものです。イチかバチかで（本当にギャンブルに強い人はそんな賭け方しないでしょうが）あたりを狙うギャンブルの延長線上で住宅ローンを考えては、早々と返済苦に陥っても不思議ではありません。
ギャンブル依存症は趣味とは違い、専門的な治療が必要な病気です。さらに治療が必要であっても本人に自覚が無い場合も多いのがこの病気の怖いところです。日本でもカジノが解禁されるとのことですが、病人から財産をむしり取ることが前提のカジノには賛成しがたいです。せめて治療法を確立するなり、適性検査を義務付けるなりの予防策を講じていただきたいものです。
もしギャンブル依存症の方が弊社に相談にみえても、絶対に住宅取得を勧めることはありません、悪しからずご了承ください。
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