土地を買って家を建てる、自己資金はいくら必要？
2016/7/23
弊社へ、「土地を買って注文住宅を建てたい。」とご相談に見えるお客様が一応に心配されるのが自己資金の金額です。平均値なので、それが正解というわけではありませんが、住宅金融支援機構の公表値では、土地付き注文住宅の購入者が用意した自己資金は500万円です。
金額そのものはあくまでも参考値程度の価値ですが、購入にかかった総金額に対する自己資金の比率は13％前後と同様なので、理想とされる20％とは大きく離れている様子が見て取れます。
自己資金の比率が低いことに加え、購入物件に対する年収倍率も７倍という高率になっています。返済負担率の安全ゾーンと言える25％を上回る人が、住宅ローン利用者の40％以上もいらっしゃることを考えるとやはり13％の自己資金比率では心許無いと言わざるを得ません。
必ず20％の自己資金を用意しないといけないという事ではありませんが、住宅購入のリスクは返済負担の程度に比例します。13％と20％の違いは僅か7％の違いですが、多くの人にとってその僅かな違いが、住宅取得後に厳しい生活なのか、心豊かな生活を送るのか境い目になります。例えば、
年収600万円×年収倍率7倍(土地+家の価格)×自己資金比率20％＝840万円
上記が理想の自己資金の目安になります。
各地の住宅展示場の営業努力によってか、住宅展示場は賑わいを少々取り戻している様子ですね。先日、出張セミナーでお邪魔させていただいた「とよたハウジングガーデン」は、駐車場が満車になるほどの賑わいでした。消費税の延期に伴い、親からの贈与の割り増しなどの施策も同様に先送りにすると政府が発信を始めたので、住宅業界にとっては明るい話題に乏しいのですが、どこかに活気が出ればみんなが元気になれます(たぶん)
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