目の前にアパートを建てられた。
2016/2/15
筆者の自宅のすぐ近くで、元はカラオケ店舗だったところを、更地にして住宅用地として分譲しています。ずいぶんと前から販売しているのですが、2棟建ったところで建築がストップし、不動産業者の看板が朽ちていくだけの寂しい状態でした。
立地条件は決して悪くはないのですが、サイズや価格の問題で売れ残ってしまったのでしょう。このまましばらくは塩漬け状態が続き、近所の子供たちの遊び場として使われるだろうと思っていたら、突然我が家のポストに「建築計画のお知らせ」が投函されていました。内容を確認すると、なんと分譲地全体の半分近くを使い、4階建ての賃貸住宅を建築するとのこと。在庫処分の究極のかたちでしょうか?
気の毒なのは、先行して戸建住宅を建てた方です。将来は自分と同様の仲間ができると思っていたのに、住民の数では圧倒的に賃貸住宅に住む人が多いでしょうし、同世代の仲間も期待できそうにありません。
日照条件や音、プライバシーの確保、通風、なども購入時には想定していなかった環境になってしまうこともあるでしょう。財産価値としても疑問符がつきます。
気になるのは土地を仲介した不動産屋と土地の売主です。販売する前の「重要事項説明書」の説明時に、購入する土地の目の前に賃貸住宅が建つことを知らなければ仕方がないですが、知っているのにワザと伝えていないとすると「告知義務違反」の可能性があります。
賃貸住宅を建ててはいけない地域ではないので、建築すること自体は違法ではないでしょうが、あからさまに「戸建住宅用の分譲地ですよ~。」と販売しておいて、「都合が変わったのでアパート建てま~す。」では納得できませんよね。
今回の事態が不可抗力であれば仕方のないことですが、もし不親切な(又は悪意を持った)不動産屋さんや建築業者が起こした事態とすれば、買主の泣き寝入りで終了するのはあまりにも理不尽です。
今回の件の詳細はわかりませんが、いまだに顧客本位になれない不動産業者がいるのは残念です。解せないのは、戸建住宅を建てた会社は全て超一流のハウスメーカーです、それらの担当者は本当にアパートの計画を知らなかったのでしょうか?
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