今こそ「ノンリコースローン」の導入を!
2016/2/13
「でも結局は住宅ローンを返済できなくなって売却したとしても、ローンは残ってしまいますよね?」住宅ローンを借りることに不安があるお客様からの質問です。
弊社へご相談いただくお客様で、住宅ローンを利用される方には、仮に住宅ローンが返済できなくなったらどうなるのか説明させていただくことがあります。インターネット上での情報では「ローンが残った家でも売れます!」など宣伝が見られますが、売れるから返済がなくなるということはありません。
現在の日本において住宅は、残念なことに余程の人気地域でない限り、住み始めた瞬間に価値が下がりはじめ、時間の経過とともに減少していきます。住宅ローンの借入比率が高ければ高いほど、手放せば赤字になり「売りたくても売れない。」状態になります。
自己破産でもしない限り、冒頭のお客様からのご質問のように、仮に売却できたとしても自分のものでもない住宅の為に長期の返済だけが残るということもありえます。
冷たい言い方をすると、もともとが無理な返済計画であれば仕方のないことでしょうが、住宅ローンの返済ができなくなる理由には、事故・急激な経済情勢の変動・リストラなどの自己責任で片づけるには気の毒な事情もあります。
当然これらのリスクは誰もが考えることなので、必要以上に慎重になり住宅購入をためらう方もいらっしゃいます。ところがこれらのリスクを解消できる手段として「ノンリコースローン」というローンがあります。
ノンリコースローンとは、住宅ローンの債務者がその支払いができなくなった場合に、その担保となっている住宅の売却価格以上の返済義務を負わないローンのことを言います。つまり不幸な不可抗力などで返済不能になり、住宅を売却した場合、売却価格がローン残高に足らなくても返済しなくてもよいローンです。このローンであれば、失うのは住宅だけであり、自己破産のように全てを失うことなく、再生も容易になるでしょう。
先行きに不安を感じるから、住宅に投資をしないという風潮を解消するにはリスクを住宅購入者だけに押し付けるのではなく、金融機関にも負担してもらえば良いのではないでしょうか?
欧米にはノンリコースローンは当たり前にあるそうですが、日本の銀行では一部を除き取り扱いがありません。政治家のみなさん、そろそろ出番ではないですか?マイナス金利などと言うキワモノよりも余程効果が高いのではないでしょうか。
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