理想の住まいは劣化を楽しむ。
2016/12/24
5年ほど前に弊社でコンサルさせていただいた住宅のオーナーとショッピングモールで偶然にお会いしました。快適にお住まいの様子でしたが、拘りをもってデザインされていたので気になっていた点をおたずねしました。
そのお客様は、「できるだけ既製品は使いたくない、素材感を生かしたデザインが好ましい。」という方でしたので、普段のメンテナンスが既製品よりも手がかかる材料を敢えて利用し、「経年変化を楽しむ。」をコンセプトに新居を建てられました。
案の定、5年も経過すると塗装をかけていない木部はシルバーグレーに変色、左官工事で仕上げた外壁は雨だれや苔が付き、狙い通り(?)の劣化が起きているそうです。最近の既製品はプラスティックなどの合成樹脂や金属などを用い、一見しただけでは自然素材風に見えますが、やはりまだまだ「ニセモノ感」が残り、風合いに違和感があります。
住まいのメンテナンスを続ける文化がない日本では、「本物風」の方がウケが良いのでしょうが、金閣寺もあれば銀閣寺もあるのですから楽しみ方は人それぞれです。住まいは何十年も使い続けるものです、いつまでも新築同様であることが不自然なので、このお客様の様に、「経年変化を楽しむ。」ぐらいの心のゆとりがあり、メンテナンスにあてる時間がもてると、住まいに対する考え方が、一皮むけて気が楽になると思います。
メリークリスマス
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