瓦が地震に弱いわけではありません。
2016/10/7
瓦屋根の家がますます減っています、今でも和風のデザインは年代によっては圧倒的な人気がありますが、好みの変化と耐震性を重要視する考えが「瓦」を脇役的扱いにしています。
http://www.mokutaikyo.com/dcms_media/other/data-160831.pdf
先日、日本木造住宅耐震補強事業者協同組合が公表したデータでは、屋根の重みを、「非常に重い」「重い」「軽い」に類別すると、屋根が重くなるごとに耐震性が2割低くなると関係づけました。
重たいものが上に乗ると、耐震性に影響を与えるのは明白ですが、だからと言って「瓦」がダメという事ではありません。不利になるのは判っているので、そのことに配慮をして躯体を設計・施工すればすむことです。
ハウスメーカーや工務店も、「瓦は重くて地震の時に不安ですよ。」と安易に瓦をやめさせようとする傾向があるように感じます。コスト的には瓦は高くなる場合が多いですし、防水面でもスレートやガルバニュウムのほうが問題が起きにくいので、作り手側にも都合がよいのです。
誤解されているのは、「瓦は重いから地震に弱い。」ではなく、「瓦を支える構造躯体をきちんと作られていないと地震に弱い。」ということです。どんな材料を使う時でも、材料に合わせた施工方法を取れば問題は排除できます。
いたずらに「重いからダメ」ではなく、別の視点で考えるようにしていかないと、いつかは瓦は文化財ぐらいでしか使われなくなってしまうでしょう。
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