TPPとマイホーム
今朝は県内でも氷点下を記録したところが出たそうで、いよいよ冬本番の様相です。
先日偶然にも別の住宅会社の方と同日に最近話題の『TPP』のことについて話題になりました、私の認識では輸出産業と農業には大きな影響が出るのであろうというくらいしか思っていなかったのですが、どうもそうではないかも知れません。
ひとつは輸入住宅が値下がるかもという話し、関税の撤廃により輸入建材が値下がり、結果として輸入住宅が値下げされるかもしれないということだそうですが、もともと輸入住宅に限らず日本の住宅は輸入品の塊のような物なので全体的にはそれほど大きな影響ではないかも知れません。
ふたつ目は労働者の流入です、こちらは場合によっては大きな影響になるでしょう。TPPでは単純労働者まで労働市場を開放する予定はないということですが、すでに住宅の建設現場での外国人労働者は一般的に想像されている以上に増えてきていると思います、以前、拙宅の近くで施工されていた木造住宅で有名な◆◆工務店(一流ハウスメーカー)の現場では大工(フレーマー)が全員外国人でした、当然現場で交わされる言葉はその国の人たちの言葉なのでお施主さんには自宅の現場でどんな会話が交わされているのかさっぱりわからないような状況でした。
もし外国人労働者が増えるとしてもまずはゼネコンの扱うような大型公共工事から始まるのでしょうが、いつかはなし崩しになって住宅などの小規模な工事にも開放されるのではないかと思います、百歩譲って時代の流れとして受け止めた場合はせめて品質の確保だけはきちんと担保できるような仕組みを作っていかなければいけないでしょう、住宅は作れば終わりではなく始まりであって、その後何十年とメンテナンスをしていかなければなりませんので息の長いお付き合いのできる会社を選びたいものです、そのためにもその会社で働く人も長期間勤めていただけるように願うのは施主としてはもっともな希望だと思いますし、建築会社の選択のひとつの要素にはなるでしょう。
でも外国から日本に来ていただいて、日本人の職人さんよりも腕が良く言葉も流暢な三河弁を使いこなす外国人職人さんもいらっしゃいます、そういった方は大歓迎です。ようは心意気さえともなっていれば国籍は全く関係ありません、やっつけ仕事でいい加減に仕事を済ませて母国に逃げ帰るような人には誰だってかかわりたくありません。
この先TPPに関係する業界の人は英文で書面を作る必要性が高まるそうです、そうするとTPPによって一番先に駆逐されるのは私でしょう・・・トホホ。