お家の進路相談所スタッフブログ

住まいを探すときに考える“火災”

 

先日、国土交通省は全国の市区町村を対象に実施した「地震時等に著しく危険な密集市街地」の調査結果を発表しました。この調査は、密集市街地のうち、延焼危険性または避難困難性が高く、地震時などにおいて最低限の安全性を確保することが困難であり、かつ危険性が極めて高い密集市街地を把握するために行われたものです。全国の市区町村を対象に地区概要、面積などについて調査票を配布し、地方公共団体が各地区の危険性を判断し、集計したそうです。

 

それによると、愛知県における「著しく危険な密集市街地」は名古屋市と安城市に合わせて3地区存在するそうです。

 

 全国の他の「著しく危険な密集市街地」と指定された地区と愛知県の指定地区は同じように密集市街地でありかつ、古い基準の木造住宅の多い地域になります。

 

 今回は指定を免れた地域であっても、長い歴史を持つ地区が多い三河地域には似たような地域は多くあります。岡崎市内でも戦災混乱地域と呼ばれる地域は、古い木造家屋が密集していますので、自分の家を耐火性能の高い建物にしたとしても、周囲が全て火災に覆われてしまうような状態になれば持ちこたえられるかどうかは疑問です。

 

 もともと類焼の危険性が高い地域は“防火地域”や“準防火地域”に指定されていますので、最近建築された建物は対策が施されているはずですが、古い建物が残る地域はまだまだ多いようですね。

 

 その地域の道路の幅や公園・学校などの空地の有り方によっても変わってはきますが、比較的“防火地域”や“準防火地域”はいわゆる賑やかな地域に多く、利便性が高いところも多いので住宅地としても人気が高いこともあります。もしこれから住まいを探す方がそのような地域で探すのであれば、周囲の建築物がどのような建物であるかを確認した方がよろしいでしょう。

 

 もし防火地域等で住宅を建築するとしたら、建築基準法において通常より火災に強い建物にしないといけなくなります。その分建築費が割高になりますので、資金計画もそれを見込んでおかなければいけないでしょう。

 

 

 

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