住宅ローンが不安な方は「ライフプラン」が必須です。
今朝、クライアントからの依頼で競売へ入札した物件の開札が有ったので久しぶりに裁判所へ行ってまいりました。いろいろと感じることがありましたが、まずは来場者の多さにびっくり、いかにも“その道の方”という風体の方も多かったですが、会場の独特の雰囲気にそわそわして落ち着かない方も多くいらしてみえたので、一般の方の競売への関心が高まっているのがわかりました。さらに物件に対しての札数は多いものだと27札もあり、落札金額は市場価格よりも高いのではないかと思われるような物件もありました。
不動産市場が活発化するのは良い事だと思いますが、競売があまり賑やかになると、金融機関が安易に不良債権を競売に出し、住まいを失う人が増えてしまうのではないかと心配です。
金融庁は昨年あたりから住宅ローンの審査の厳格化に取り組んでいるようですが、その目的は住宅ローン破綻が増えたときに銀行がいっしょに破綻しないように釘を刺しているのであり、住宅ローンを現在借入している人が破綻しないようにしてくれているわけではありません。
かといって、住宅ローンを借りられなくなるほど審査が厳しくなりすぎると「夢のマイホーム」は本当に夢で終わってしまう事になり、住まいを手にする事ができなくなってしまいます。行き過ぎた規制も困りものですが、緩過ぎる貸し出しのツケは借主（住まいを購入した人）が全て背負う事になります。
現在の住まいづくりは“低金利”“高優遇”“高品質”の時代になりました、しかしだからと言って無計画にだれもが住まいを購入してよいものではありません、将来のことを踏まえて住まいを購入することは賛成ですが、今まで以上に慎重な判断が必要な時代になったという事を忘れてはいけません。
やはり住まい探しの第一歩は、物件探しでも、ハウスメーカー探しでも、展示場巡りでもなく、「ライフプラン」です。
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