木造住宅の良さ。
住まいをつくる際に、建物の構造をどれにするかで悩みます、木造・鉄骨・鉄筋コンクリートなど、また、木造の住宅といっても、在来工法(木造軸組工法)・2×4工法・丸太組み工法(ログハウス等)など、いろいろな工法があります。
住宅を建築する場合、検討しなければいけないことはたくさんあります。例えば住み心地に関する性能、家族にとって使い易く快適な設備、建物の寿命、メンテナンスのし易さ、省エネ性、建築コストなど他にもいろいろとあります。
一番のメリットという点では、一般の方が住宅を建築する場合にはコスト面を無視して考えることはできません。その点において在来工法は優れていると言えます、最大の理由はその流通量の多さです。
在来工法で建築される住宅は、全体の7割近くを占めます(国交省調べ)。それだけ多くのシェアを占めると、建材メーカー・設備機器メーカー等住宅産業に関わる業種は、自社の商品を数多く販売するために、在来工法に対応した商品開発を行います。よって競争原理が働き、バリエーションが増え、さらに良いものを安く提供できるようになる訳です。
また、在来工法の良さは、コストを低く抑える事だけではありません。住宅建築に使われる様々な部材(材木・窓・建具・床材などの仕上げ材)は低価格の物から高品質・高価格の物まで、他の工法に比べ選択肢が豊富です。選択肢が豊富になるとローコストからハイグレードまで建築主の意志で決められる範囲が広がり、その分自分で価格をコントロールし易くなるメリットがあります。
敷地の利用方法についても在来工法は低コストのメリットを享受できます、狭小地や変形敷地、また道路条件などに制約がある土地でも柔軟に対応できるため、敷地をフルに活用できます。間取りも構造の制約を受けにくいですから、狭小地であっても自由度の高い設計が可能になり結果として土地と建物を含めたトータルコストのダウンが図れます。
ライフサイクルコストの面においても、在来工法のリフォームの容易さを考えると、他工法に比べ低コストを期待できます。今後の住宅建築は、新築時からリフォームの事を考慮しておかなければいけないでしょう。
在来工法のメリットは、コスト面以外にも“木”そのものが持つ性能面など数々あります。一生のうちに何度も経験のできない住まいづくりですから、慎重に検討していただき良きパートナーとめぐり会ってください。