既存住宅インスペクションガイドラインが公表されましたが・・・・。
2013・08・19
気が付けば、あの耳障りなアブラ蝉の悲鳴が聞かれなくなりました。高温注意報は続きますが、秋は近づいているのでしょうか?そろそろ秋の味覚が恋しくなってきました。
先日、国土交通省より「既存住宅インスペクション・ガイドライン」の策定についてアナウンスがありました。本ガイドラインはたしか二年以上前から国交省の内部で既存住宅の流通を促すための施策のひとつとして肝いりで議論を重ねているとのことでした。その結果が今回の発表になったわけですが、筆者としては「時間をかけた割にはこんなものか。」というのが素直な感想です。
既存(中古)住宅のインスペクションは既存住宅の購入者に対して品質の不安を解消するために、第三者が建物の検査を行い、不安の有無を確認することに意味があります。ただし現状では検査方法すら確立しておらず検査品質も検査費用も玉石混淆の状態でだれを信用してよいのかもわからない状態です。
もちろん識者の方々が大変な努力をされた結果なのでケチをつけるつもりはありませんが、今回のガイドラインがこれから既存住宅を購入しようとしている方にとって背中を押してくれるものになったのかというとやはり疑問です。
特に気になるのは今回のガイドラインは自ら“強制するものではない”と【基本的な考え方・趣旨】で結んでいることです。もちろん“ガイドライン”ですから強制力がないのはわかっていることですが、はじめから逃げ道を作るのではなく、せめてガイドラインを上回る品質を業界に対して求めるべきではないでしょうか。
もし、私がこのガイドラインに沿った検査をしている物件に出会ったとしても、だからといってプラス評価には結びつける気にはなりません。これからインスペクションを生業するかたは、今回のガイドラインに胡坐をかくことなく率先して検査品質の向上を目指すことを求めます。
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