民間住宅ローンの貸出動向調査結果を発表
このところ良い天気がつづきます、晴れなのは良いのですが、空気が乾燥して喉と肌にはよろしくないですね、私も喉の具合が悪くここ五日ほど無口です,皆様もご自愛ください。
昨年末に住宅金融支援機構が平成23年度民間住宅ローンの貸出動向調査結果を発表しました。
こちら→http://www.jhf.go.jp/files/100410635.pdf
調査の概要だけをつまみ食いすると、変動金利型の融資が大きく伸びて(48.7%から59.2%に増加)、固定期間選択型では、10年固定は前年度の34.1%から24.5%に現象したと報じています。
ところがこの結果については少々疑問があります、というのは金融機関の業態別(都市銀行・第二地銀・信用金庫等の違い)にみると変動金利型を特に勧めるのは圧倒的に都市銀行でありその率はなんと93.5%!!対して他の金融機関は50%以下という結果です。これではデータをとってもほとんど意味は無いですね。
ハウスメーカーと商談の経験のあるお客様とお話をするとよく言われるのが、
『ほとんどの人が変動金利で住宅ローンを組むのですよね?』
の言葉です、たしかに都市銀行で住宅ローンを組めばそのとおりになるでしょうが、全体と比較すれば決してそうではありませんのでご注意ください。また変動金利しか勧めないハウスメーカーや金融機関はお世辞にも顧客の利益を最優先に考えているとは言えません、自分のやっていることは恥ずかしくないのか聞いてみたいです。
誤解されないように説明いたしますが、私は決して変動金利がいけないと言っている訳ではありません、むしろ変動金利型のほうが合理的だと思います、ただしそれは将来のリスクを正しく理解し、対応力を持つ方にのみお勧めするのであって93.5%のお客様に勧めるわけではありません、この異常な数値を見ると顧客の利益を無視して自分の利益だけを優先している人がいるとしか思えません。
以前、某都市銀行の住宅ローン担当者に聞いてみたことがあります、
『あなたは一生懸命変動金利型を勧めるけど、自分はどんなローンを組んでいるの?』
答えは、
『長期固定です(小さな声で)。』
悪魔に魂は売りたくありません。