介護とマイホームとリバースモーゲージ
マイホームを購入される世代は同時に親の介護を意識し始める世代でもあります。マイホーム探しをしていて夫婦双方の親の介護が気にかかりなかなか前に進めない方も多いです。
介護と言ってもその家庭の事情・本人の症状・自宅介護なのか施設介護なのか・相手はひとり?ふたり?等々子育てよりも不確定な要素が多く予測がつけにくいです、自宅介護でも要介護5クラスになれば毎月最低でも5万円、多い場合では30万円以上必要になることもあるようです、その費用を本人が負担できれば問題はないのですが、実はそれ以外に大きな問題は介護者(介護をする人)が時間を拘束されるということで結果的に経済的なマイナス(仕事を辞めたり、勤務時間が減ったり)が発生するということもあります。
どうしても資金的な問題が解決できない場合はどうしたら良いでしょうか?実は親世帯が一戸建ての持ち家の場合頼りになる選択肢があります、それは一部の銀行が最近販売を始めた『リバースモーゲージ』です。リバースモーゲージとは自宅を担保とした金融商品のひとつで、一戸建て自宅を保有するけれども現金が少ないという高齢者世帯が自宅を手放さずに資金調達を行う(自宅を担保にして住み続けながらお金を借りる)ための手段です。公的なものと民間のもの、年金方式と一括方式のものがあります。イメージとしては住宅ローンの逆バージョンと考えると分かりやすいかもしれません。
このように住宅の取得をする機会に自分だけで解決できそうもない問題や将来のリスクも、視点を変えると解決できることもありますのでライフプランは重要です。
このリバースモーゲージで借り入れができるのは今のところ一戸建ての住宅が中心でマンションは対象としている金融機関は無いようです。マンションと一戸建てで悩んでいる方がいらっしゃいましたらそういった事も考慮する必要が有ることを覚えておくとよいでしょう。
私は去年、一昨年で続けて両親を送りました、特に父の介護は義姉に頼り放しだったのでとても感謝しています、そして私をささえてくれた我妻にも感謝です。