お家の進路相談所スタッフブログ

子育てを考える住まい探し。

 今朝の新聞を見てびっくりしました、日本でも行方不明の児童が1191人もいるということです。しかもワースト1はこの愛知県の272人とのことで、心が痛むと同時にその子供たちの事がとても心配です。

 

 子供が大勢行方不明になるなんて外国の話で、日本では考えられない事だとばかり思っていました、今更ながら自分の認識の浅さを恥じなければいけません。

 

 以前、児童養護施設にボランティアでお邪魔させていただいたときに、その施設の方から、この地域でも様々な事情で家族が一緒に暮らせない家庭がたくさんあり、困窮している児童も大勢いるという事を教えていただきました。でもそういったセーフティーネットにすら守られず、誰にも知られることすらない子供たちが大勢いるということを見過ごしていいわけがありません。

 

 私は懐古主義者ではないつもりですが、自分が育った環境では、住民どうしが深い結びつきを持つ“コミュニティー”が確かに存在しました。自分も子供心には近所のうるさいオジサン・オバサンのことを、煙たい存在だと思っていました。悪戯をして近所のおばさんに叱られて泣きながら家に帰ると、逆に自分の母親が近所のオバサンに「叱ってくれてありがとう。」とお礼を言っていたのを思い出します。今にして思えばそうやって地域全体で子育てをしてくれていたのでしょうね。現代の子育て世代の方たちには、そのような支援が薄くなってしまったのでしょうか、それとも他人を干渉しない、他人に干渉されたくないという考えがいきすぎてしまっているのでしょうか?

 

 私たち不動産関係業者がこの問題の改善にどうやって貢献できるのかはこれからの課題ですが、少なからずある筈ですので考えていきたいです。では、住まいづくりではどうでしょうか、まずは他人の事より自分の事、自分がしっかりしていなければ他人を助けることなんてできません。自分の家はコミュニケーションがとりやすい間取りにするとか、子育てを中心に考えるなどできることはいろいろとあります、56年前に流行った本で「頭の良い子が育つ家」(著者の方の名前は忘れました)にはそんな工夫がたくさん紹介されていました、参考にしていただけたらと思います。

 

 また、子育ては“地域性”が重要です、つい周囲の子供の数だけを気にしてしまいがちですが、子供の成長にとって良い環境はそれだけではありません。遊び場や医療はもちろん、地域とのつながりや子供会などの地域活動も重要な要素です。

 

住まい探しは価格や利便性だけでなく、目に見えない部分も重要です。

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