お家の進路相談所スタッフブログ

赤信号、みんなで渡れば怖くない?


 


 


『赤信号、みんなで渡れば怖くない』これを難しく言えば同調行動というのでしょうか、他人からの攻撃や非難を回避する自己防衛行動として、自分自身の立場や安全を守るために『本心とは異なる行動・主張』をすることがあります。集団状況の中で、大勢の人が賛成している事柄について、自分ひとりだけが反対意見を述べることは一般に難しいですが、同調行動の根本的要因には『仲間外れにされたくない』という当然の心理が働くのでしょう。


 


今日の日本経済新聞の一面は「住宅ローン金利最低基準」の記事で飾られていました。要約すると【金融機関が住宅ローン金利の引き下げを加速している。三菱東京UFJ銀行とりそな銀行は6月から、10年物の固定金利を民間銀行では過去最低の年1.4%に引き下げた。企業の資金需要が低迷するなかで、金融機関は企業向けよりもリスクが低い個人向けに軸足を移している。利用者にとってはローン負担の軽減につながる。】という記事です。


 


この地方の実感からすると更に金利競争が激しく、この記事を上回る条件も珍しい話ではありません。だからといってこの記事に振り回されてはいけません、住まいの購入は金利だけで決めるものでは無く、その他の要素を合わせて総合的に判断するものです。この記事に反応して「友達が買ったから。」とか「今は条件が良さそうだから。」に“同調行動”することは自殺行為に等しいかもしれません。


 


この記事の結びにもありましたが、日銀の調査によると所得低迷で手取り収入に対する借金の返済額と残高の比率は、いずれも過去10年で最高に達しています。購入者も金融機関も無理を重ねればいずれは破綻します、これから住まい探しをする方はより一層慎重な判断とタイミングを逃さない大胆な行動力を必要とされるのかもしれません。


 


 


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