これからは、おねだり上手にならないと家は持てない?
2013・07・24
「子供たちの為に土地は買ってあげたのだが建物を建てる余裕が無いらしい、どうしたら良いか?」なんとも子供思い(の、つもり)のお父様からのご相談です。
正直言って返答に困るご相談です。しかもその子供たちというのは結婚したばかりの自分の娘と娘婿とのこと、親心(親の勝手な我がままともいう)として身近に住んでほしいと願うのでしょうが、子供の都合はどうなっているのでしょうか?
子供としては大金を出してもらい、土地を買ってもらったのですからその事に文句はないでしょう。ただし子供には子供なりの都合もあるでしょうし、建物だけとはいえ大金を借入するのは本人ですから慎重になるのはあたりまえです。
そういえばこのところ似たようなご相談が続きます、「自宅の余分なスペースに子供たちに家を建てさせたい。」「自宅を二世帯住宅として子供たちと共同で建替えたい。」など、私が住宅の営業マンをしていた頃よりも確実に増えてきている気がします。
ところで、厚生労働省の「国民生活基礎調査」によれば、日本国民の平均世帯年収は1994年の664万円をピークに減少を続け、2010年は538万円と、なんと126万円も減少している。毎年10万円以上もの大幅に所得がダウンしています。
さらに、平均所得(538万円)以下の世帯が6割を超え、その比率は年々増加傾向にあり、例えば300万円以下の世帯は、10年前の27.2%から32.9%に増えている。今やわが国では、3割以上の世帯が300万円以下の低所得に甘んじている状態です。
そのような状態では親子間での依存は今後さらに増加するのでしょう。冒頭のお父様のように親が土地を買ってあげたり、建物を建ててあげる、などの方法が今後の住宅取得の主流になるのかもしれません。
税制においても住宅取得における親世帯から子世帯へ贈与は拡充される一方です。景気拡大のためにとられた施策ということですが、政府の本音のところはそうでもしないと現代の多くの若者世帯には住宅取得能力がないと認めている、という事ではないでしょうか。
冒頭のお父様には子供世帯と自分とを併せた“ライフプラン”の作成をお勧めしました。「娘婿と今後の命運を共有するのであれば生涯設計ができていなければ不安でしょ。」という筆者の言葉に納得していただけたようです。
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