家づくりにおいての考えすぎない省エネ
先日の私とお客様との会話、
お客様:天井の高い家とか、吹き抜けのリビングとかに憧れるけど、やっぱり冷暖房の効率とか悪いんですよね?
私:はい、悪いです。
何の落ちも無ければ、ひねりの無い会話で申し訳ありません。しかし、「悪い?」と聞かれれば、悪いものは悪いと答えるしかないので、こういった味気ない会話になってしまいます。でも本当は、お客様の興味は省エネと快適性にあると思います、では家庭における省エネはどうすれば良いのでしょうか?
家庭における省エネについては、実態と認識が大きく乖離しているという調査結果があります。一般的な認識として、家庭におけるエネルギー消費が最も大きいであろうと思われているのは、
冷暖房:70%
給湯:16%
照明・家電:14%
ですが、実際は
冷暖房:26%
給湯:30%
照明・家電:44%
という結果で、イメージと実際とはずいぶん違う結果になっています。
住宅を購入する場合、大抵の場合は冷暖房器具も最新のものに変わります、必然的にそのときに最も優れた省エネタイプの器具に変わります、よって努力しなくても省エネに貢献できます。家電製品も多くは然りです。残るは照明器具です、最近の照明器具は急速にLED照明が普及してきたので、全ての照明器具をLEDにして、さらに効率よく配置すれば省エネ住宅の出来上がりです。
「地球にやさしく」とか「Co2を出さない」とか行政や企業はいいますが、消費者にとってまずは、「財布にやさしく」でしょう(そうでない人にはごめんなさい、少なくとも私は自分勝手なのでコレです)。暑いのもキライですし、寒いのもキライですから空調機器は使います、快適な生活が大好きです(でもそれなりに節約はしますけどね)。
まちがった認識で省エネを考えるといろいろな意味で損をします、家族構成や就業スタイル、年齢など家族に合わせた省エネを考えないと、無駄な我慢や諦めをしないといけなくなります。家づくりの時には固定概念にとらわれず、多くの情報を集めて、最新の情報で検討するようにしましょう。
ところで環境省は恐ろしいおもしろい計画を持っています、なんと2020年までに標準的な新築住宅はCo2の排出をゼロをにするという計画です。国連で鳩ポッポさんがぶちあげた例のアレの名残でしょうか?もしかすると環境大臣の部屋の壁には、額縁に飾られた「餅」の絵が掲げられているかもしれません。
究極の省エネ=電気もガスも使わない家。いつかそんな家が出来るといいですね。