宅建業者は“青田”も売ります。
春を迎えてこの地方の農家の方は、そろそろ田植えの準備が忙しくなってきます、私どものお客様にも農家の方が大勢いらっしゃいますが、皆さんそわそわしてみえます。もう少しで、植えられた苗が風にそよぐ美しい青田の風景が見られることでしょう。
青田といえば住まい探しにも“青田”があります、不動産用語では完成する前の宅地や建物を売却することを「青田売り」といいます。新築マンションや戸建て分譲住宅の販売手法として広く使われています。
売主は事業リスクを低減し、早期に投下資金を回収できるなどの利点がありますが、買主には、確実に建物が完成するかどうか、完成物での仕様や品質が予定どおりであるかなど、引渡しまでのあいだは不安が残りやすいです。そこで宅地建物取引業法では、宅建業者に対して建築確認前の広告や契約の禁止、手付金等の保全義務(手付金を金融機関などの第三者に預けて、宅建業者が建築途中などで倒産などしても買主に返金される仕組み)などを課しています。
マンションなどでは一般的な販売方法ですからそれほどトラブルは聞かれませんが、それでも完成時には説明されていたもの(モデルルーム)とイメージが異なるとか眺望が違うとかはちょくちょくあります、契約時にはくれぐれも思い込むことなくきちんと納得いくまで説明を受けるようにしてくださいね。