土地と建物どちらを優先しますか?
これからマイホームを探す方は土地と建物どちらを優先しますか?常識的に考えると土地から探すということになるでしょうが、マイホームをすでに取得した方に聞いてみると結局先に決まったのはどちらでもなく建物をつくる会社から決まったという人が私の周りではけっこういらっしゃいます。
その原因は住宅展示場の存在や建物の見学会などでしょう、展示場の建物や実際に住む人が決まっている建物の見学会などは、今までさんざん見てきた私が見ても楽しいものです、その楽しい気分の中で建設地が決まっていないと話すと成績の良い住宅営業マンは『では私が責任を持ってお探ししましょう!』と頼もしい返事をしてくれます、でももちろんその彼は自社で建築工事をしてもらうことが前提ですからもし本当に見つけてくれたとしたら自然且つ猛烈そして当然のように自社との契約を要求してきます、このパターンがとても多いという事ですね。心からその会社に建物をお願いしたいと考えているのならそれは幸運な事かもしれませんが、そうでも無かった場合は不幸です。
土地を紹介してもらった負い目から、そのうち自分の本音に自分で言い聞かすまでして建物の契約をしてしまう人を良く見ます、こういう方は途中で催眠から目覚めて残念な思いを引きずることになるのですね。
でもこのパターンはまだ良心的な方です、もっとひどいのは土地も決まっていないのに建物の契約を迫るハウスメーカーもあるということです(これが意外に多い!!)。ではどういう方法でそうするかというと、お得意の「キャンペーン」です。まずは今月はキャンペーンですから今契約しないと損ですよと悪魔の囁きで業界用語の【とりあえず契約】を結ばせて他の会社と契約できないようにさせます、次にキャンペーンで取り決めた期間中に総予算から建物代金を差し引いた金額内で収まる土地をあてがって『これしか予算的に合わないから仕方ないですよね』と半ば無理やり納得させて土地を買わせるという恐ろしい手法です。
住宅展示場はお客様を楽しませる「おとぎの国」です、そのおとぎの国の魔法使いはとんがった帽子とマントではなく、スーツにネクタイで粗品を配っていますから要注意です。